ニュージーランド大名??ツアー!   
この旅行記はNIFTY-SERVEのワールド・フォーラムに連載していたものに手を加えた物です。 タイトルは大袈裟ですが内容はごく普通の旅行記です。
日程 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 番外編

第6日:ミルフォード・サウンド観光

今日はミルフォードサウンドの1日観光です。
知人はテ・アナウに泊まって往復10時間かかったと聞きましたがニュージーランドの地図をお持ちの方は見て下さい。  
私が泊まったのはクイーンズタウンでどう見てもはるかに近いと思いますよね!  
クイーンズタウンはワカティプ湖のほとりでテ・アナウはその名の通りテ・アナウ湖のほとりにある町です。  
今回の旅行に行く前に買ったガイドブックは、あの地球の歩き方でそこに付いている地図を見ながら旅行の日程表を見て「ミルフォードサウンドクルーズの後に空からのセスナ観光が出来るかな?」
と考えていました。   
と!こ!ろ!が! それが大きな間違いだったのです。 日本人の感覚で考えていたのですがクイーンズタウンからワカティプ湖の東側を通ってミルフォードサウンドに行く道が無いのです!!!!  
クイーンズタウンからミルフォードサウンドは北西の方向に有るのですが、車で行くためには、ま南の方向へ約100km走りそこから西へ約90km走ってやっとテ・アナウに到着するのです。 

他の知人はクイーンズタウンから飛行機で行ったそうですが、これが時間的にも最も早く最高のルートだと思います。
私の持っている時刻表によるとクイーンズタウンからミルフォードサウンドへは約45分となっていますのでクイーンズタウンからの日帰りでも充分に時間がとれると思います。

さて私は最長不倒距離をバスで日帰りしなければならないので、朝5:30起床で7:00出発というスケジュールです。 
テ・アナウまではいたってニュージーランドという風景の中を走ります。
ニュージーランドは羊の国というイメージがありますが牛の放牧や鹿の放牧も盛んです。これは羊だけでは堅い牧草は食べきらないので有る程度食べ尽くした後羊を次の区画に移し、そこに牛を放牧して堅い草を食べさせるという風になっているのです。
この移動の時に有名な牧羊犬が活躍するのです。
また、こちらの人は鹿の肉が好きなようで食用にするために鹿の放牧も盛んになっているようです。  現在110万頭が飼育されているそうですが羊の7000万頭に比べたらまだ少ないですけどテ・アナウの町で休憩をした後はしばらくはテ・アナウ湖に沿って進みます。  
この頃から雪が降り出し道路もうっすらと白くなってきますが、運転手は全然関係ないといったかんじでビュンビュン飛ばします。
テ・アナウ・ダウンズからは湖から離れて山の中を進みます。テ・アナウ・ダウンズという所はあの有名な「ミルフォードトラック」の出発点となるところです。

しばらく走るとミラー湖に着きます。 
この湖はたいへん静かな湖でその湖面に写る山の景色がすばらしく、湖の名前が書いて有る看板も逆文字で書かれていて、湖に写って正常な文字になる様になっている所などにくい演出でした。  
ミラー湖を過ぎた後は「消えゆく山の並木道」です。道路を走っていると正面に見える山が並木に隠れ、その様子が魔術の様なのでこの名前が付いている様です。  
その先の「ディバイド」という本気で付けたとは思えない地名の所から先は山の間の極狭い所を道路が走っています。
ここでは谷の中は雪で埋まり、道路の所だけかろうじて除雪がしてあるといった状況で、なかでもホーマートンネルの手前では数日前の雪崩の痕も生々しく右の山の上から発生したのが左側まで道路を  横切っているのです。
道路の所だけは除雪してあり、そこの所だけは丁度5月の立山の様な感じです。 また山の斜面がほとんど垂直に近く木々が根付きにくく雪の重みに耐えかねて木雪崩となっているところも有りました。

 ホーマートンネルを抜けると下り坂となり一気にミルフォードサウンドに向かいますが、途中で1ヶ所キャズムと言うところで山の中を散策しました。
ここの中には川が岩を削ったなんとも言えない景色が見られます。    
ミルフォードサウンドの波止場に着いた後、いよいよミルフォードサウンドクルーズの始まりです。船に乗り込み、まず昼食を食べます。
これは一番下のフロアーがカフェテリア形式になっていて食事をピックアウトした後上の船室で食べます。
今回はシーズンオフなので船室はガラガラでこの事だけは良かったです。 
クルーズ自体は何と言っていいのかわからない程にすばらしい  景色や驚くような景色が続き文章に表すのも難しい事ですが、その中でも海からいきなり1500mの高さの山や、大きなボーエン滝などこれはそれぞれの人が自分の目でみるしかないと思います。
入り江の中は静かだったのですがタスマン海に出たとたんにかなりの揺れを感じました。船のデッキに出た時はさすがに寒くやはり夏がお勧めだと思います。 
約2時間のクルーズが終わり、そのままバスに乗り一路クイーンズタウンに戻ります。 
本当に船に乗るだけにはるばる  来た訳です。  

ここでバスの中で添乗員さんから聞いた話しを一つ紹介します。  ワカティプ湖の伝説です。
昔ここに住んでいた巨人が村の娘をさらって行った事に村人が怒り、巨人が寝ているところを襲いその体に火を付けたそうです。  
その時、巨人の体の油が何日も燃えその熱で山の雪が溶けて湖になったそうでそれでワカティプ湖の形は巨人がおなかを曲げて苦しんでいる姿となっているそうで、巨人が死んだ後もその心臓は今でも生きていて、この湖の水面は15分周期で8cm上下しているそうです。  
この現象は本当に発生していて、山と山の間の地形と気圧(気流?)の関係で発生する事が科学的に解明されているそうです。 
でも、寝込みを襲い体に火をつけるなんて残酷物語ですね!それが昔話になって残っているのです。  
ホテルに着いたのは19:00でホテルで夕食をとり、夕食後はクイーンズタウンの中を22:00まで散歩して過ごしました。  
ミルフォードサウンドの印象としてはとにかくすごい景色だと言う事に尽きます。  
また、ここは季節によりかなり景色が変わりそうで別の季節にも訪ねて見たい気がしますが、その時は飛行機にしたいなと思っています。